薄味に憧れて

Diary

『濃い味うまし!』と脳が覚えたのよ

濃い味付けの家で育ったので、

子供の頃から醤油とかソースとか

調味料をドバドバかけていたのよね。

でもほら、

大人になるにつれ、

それってちょっとはしたないって言うか、

みっともないって言うか、

スマートじゃないって言うか、ね。

なんか、こんな自分は嫌だわ!

っと思うようになったわけ。

何より健康に良くなさそうだしね。

 まぁ、学生の頃に
『納豆のタレってなんであんなに少ないの?
足りるわけないじゃんね?!』
と言ったら、
お金持ちの子からは全く共感を得られなかったので、
自分でも
(これは、育ちが出るやつかも。)
っと気づいたのも大きいわね。

さぁ、私も良い大人よ。

なりたい私になるわ!

と意気込んでみたので、

はてさて何から喰ってやろうかしらね。

と、選んだのは。

薄味の代表、おでん。

まず思い浮かぶのはおでんだわね。

私の実家ではまずおでんが食卓に並ぶことはなかったわね。

子供の頃から給食でおでんが出たりするとガッカリしちゃって、

でも周りの子はおでんだと喜んだりするわけ。

味噌でもついてりゃ良いんだけどね。

この汁の味だけ?って

ホント納得いかなかった。

だから大人になった今、

我が家ではちょくちょくおでんを出すようにしたの。

私にとっておでんは薄味に分類されるのよ

おでんの御出汁が美味しい、
と感じる事で私は変われるの。
醤油もラー油もかけないし、
とんがらしだってかけない。
ありのままの・・・

って言いそうになるけど、そういうのは無しよね。

そして私の脳も徐々に浄化されていって、

おでん、やさしい味で美味いじゃない

そういや、練り物って何気に塩分高いわよね

と、むしろおでんにイチャモンつけるくらいに

民度が上がったのよ。

おでんを美味しいと思える人間
= なりたい自分

次の中ボスはビーフン

そして私的・薄味所属の食べ物に、

焼きビーフンってのがあるわ。

焼きビーフン・・・。

もちろんこちらも実家ではまず食卓に並ぶことはなかったわ。

コンビニバイトの大学生のときに

商品棚にビーフンが並んでいて、

そしてそれが売れていくのを見て

疑問でならなかったの。

なぜビーフンを買うのでしょうか、お客様。

いつも心でお客様にそう問いかけていたものだわ。

お客様、こちらの麺には色がついておりませんが。

そう言いたくてたまらなかった。

そして大人になった私はついに買ってみることにしたわけ。

何味なの・・・?

色がついてないのに、と。

口にすると、

???

やっぱり何味なのか説明できないわ。

でも、よくわからないけど、

別に醤油ぶっかけたりせずに完食できたわ。

すっごい美味しい味!

とまではいかないけど。

うんまぁ、美味しい。

そして私はその後も結構な頻度でビーフンを買っては、

ときに

ますますよくわからない。

という思いに駆られていったりもしたけど。

私の中でビーフンは、

よくわからないけど

食べたい食べ物へと変わっていったの。

まだ旅は続くのだ

そう、

かつてビーフンを買うお客様を

遠い存在だと卑屈になっていた私。

今となっては、

ビーフンを比較的よく買う側の人間にまで登りつめたの。

むしろ無性に食べたくなるときがあるほど。

もう立派な

【普段から普通にビーフン食べる人】

だわ。

ビーフンが美味しいと思える新しい自分、

なんだかとってもイイ感じだわ!

でもね、友人らは、

おでんやビーフンを薄味の食品と分類することには

納得がいかないみたい。

塩分のせいかしらね。

まだまだ育ちが良く見られるためには

精進せねばならないようね。

なりたい自分になれるように、

これからも努力しようっと。

次のステップ
→ 世間様の薄味の食べ物の探求

ムーチャス・グラシアス。

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